助産師になると産科や産婦人科で活躍できるようになるため、このような診療科で働いている看護師が助産師の資格を取るべきかで悩むことがよくあります。助産師になると、専門家としての信頼を得られるようになるのに加え、医師でなくとも赤ちゃんを取り上げられるということに大きな意味を感じるのはもっともなことでしょう。
ただし、助産師の資格を取って何を目指すのかを明確にしておくことが大切です。その目標が何かによって看護師が助産師の資格を取る努力をすべきかどうかが大きく左右されます。
資格はあるに越したことはないでしょう。魅力だけを考えていると取得すべきという結論に至るかもしれません。しかし、助産師の資格を取るためには修学期間が必要です。1年から2年は教育を受けるために学校に通わなければなりません。学校に通うためには学費を払わなければならないので費用負担もあります。それを加味してもメリットがあるかを評価してみることが重要です。
例えば、転職するときに求人を見てみると、看護師よりも助産師の方が高めの年収を提示しているものが見られます。収入の高さに魅力を感じて助産師の資格を取ろうと考える場合もありますが、例えば1年間勉強して高額な教育費を払ったとしたら、助産師として転職する金銭的メリットはあまり大きくない可能性もあります。しかし、助産師になるとできる仕事にやりがいを感じるのであれば、資格取得した方が仕事に前向きに取り組めるようになるでしょう。現役看護師の中には助産師を目指す人も多いので、資格を取得するべきか悩んだ際には周りの同僚や先輩看護師から助産師への転職について情報を集めてみるとよいかもしれません。